日本代表特集号は好評発売中!
日本代表のパリ・オリンピックアジア予選の激闘を振り返る『スポーツイベント・ハンドボール』2023年12月号、24年1・2月合併号は現在好評発売中です。1月に開催されるアジア男子選手権(兼世界男子選手権予選)の前に、ぜひお読みください。
アジア選手権に挑む選手20人が決定
12月26日から、埼玉県にある大崎電気体育館において行なわれている日本男子代表の強化合宿。1月11~25日にバーレーンで開催される第21回アジア選手権に向けてのもので、このあと年明けの1月3日からは海外遠征(スウェーデン)へと赴き、強豪のスウェーデン代表とテストマッチを戦い、その後バーレーン入りする予定となっている。
合宿のメンバーはコチラから↓
メディア向けに公開された12月29日の合宿では、ウォーミングアップからパスキャッチやGKトレーニングのあと、速攻練習やDFに比重を置いた6対6での攻防練習が行なわれた。
続く30日には、アジア選手権のメンバー20人が決定。東江雄斗(ジークスター東京)、吉野樹(トヨタ車体)と主力が負傷離脱したことや、この機会にさらなる新戦力を発掘しようというシグルドソン監督の意図もあり、松岡寛尚(SKKPブルノ/チェコ)、榎本悠雅(タタバーニャ/ハンガリー)、田代翔真(大同特殊鋼)が初の代表選出。富永聖也(車体)は22年の日韓定期戦以来で、国際大会初参加となった。
ここからは、24年最初の国際大会を戦うシグルドソン監督と彗星ジャパンセブンの声をお届けする。
ダグル・シグルドソン監督「今大会では若い選手、新しい選手も試したい」
残念ながら吉野(樹、トヨタ車体)、東江(雄斗、ジークスター東京)の2人がケガをしてしまった。ともに非常に大事な選手だったので、代わりになる選手を見つけなければならないし、若い選手もスカウティングしたい。例えば田代(翔真、大同特殊鋼)や初招集となった松岡(寛尚、SKKPブルノ/チェコ)だ。やらなければならないことがたくさんあるが、彼らが次のステップに進めるように、戦術理解度を高められるようにしたい。
(大型選手が多くなった。サイズはどれぐらい重視しているか、という質問に対して)
もちろんサイズは重要だが、チームにフィットできるか、フィジカルの強さがあるかということの方が大切だ。また、大きいだけではダメで、テクニックのある選手も必要。その点においては安平(光佑、ヴァルダル/北マケドニア)、泉本(心、中大)、榎本といった選手がいる。
(5:1DFのトレーニングを重点的にやっていたと思う。アジア選手権もその形で臨むのか、という質問に対して)
オリンピック予選では5:1がとてもよかったが、直近の2、3大会は5:1と6:0の両方を使ってきた。今回は新しい(参加経験が浅い)選手もいるので、DFシステムを彼らに理解してもらうために(5:1を重点的に)やった。6:0は普段からやっているチームが多いからだ。
アジア選手権ではベスト4入りが目標。そうすることで世界選手権の出場権を手にできるからだ。今大会では新しい選手や若手も試したい。それがパリ・オリンピックに向けても大切なことだと思う。その前には強豪のスウェーデンとも戦える。この試合がいい準備になるだろうし、スウェーデン戦、アジア選手権を経てわれわれはよりよいチームになるだろう。