パリ・オリンピックアジア予選代表メンバーインタビュー!〈Handball NEWS #1〉

パリ・オリンピックアジア予選代表メンバーインタビュー!〈Handball NEWS #1〉

ニュースレター〈Handball NEWS第1回〉は、パリ・オリンピックアジア予選に臨む男子代表の監督、選手のインタビューです。

2023/10/13

目次

    予選を戦うメンバー20人が決定

    10月18日からカタールの地で行なわれるパリ・オリンピックのアジア男子予選。今日10月13日に、その予選を戦う20選手が発表されました。
    記念すべきスポーツイベント・ハンドボールのニュースレター第1回の内容は、そのアジア予選に挑むダグル・シグルドソン監督と、キャプテン東江雄斗、ベテラン左腕・渡部仁、攻守の主軸へと成長した部井久アダム勇樹の3選手のインタビューをお届けします。

    「結果を出すためにベストを尽くす」

    選手に指示を出すダグル・シグルドソン監督
    ―アジア大会は8試合を戦った。いい実戦機会になったのでは。 シグルドソン監督「そう思う。アジア大会を経てチームはよくなった。この2、3年は試合もほとんどできなかったから、本当にいい機会になった。チームも試合モードに戻ってきている」
    ―PSGハンドボール(フランス)との8月2日の試合で、メンバーが揃わず若い選手を多く呼び、そのまま定着している選手が出てきた。結果としてよかったのでは。 シグルドソン監督「若い選手たちはいいものを持っている。ただ経験が少なくて、このアジア大会に出て、やっと国際大会のキャリアは5~10試合。これが40、50試合となればもっとよくなる。そのためにも国際試合がもっと必要だ。カワ(河原脩斗/大同特殊鋼)、イズ(泉本心/中大3年)、可児(大輝/大同)、田代(翔真/大同)、大浦(和真/筑波大3年)。髙野(颯太/トヨタ車体)もそうだ。
    ―アジア大会ではこの予選の初戦で当たるイランやサウジアラビアに快勝したが、お互いに様子見のようなところはあった? シグルドソン監督「そう思う。イランは間違いなくアジア予選ではよくなるだろう。ヨーロッパでプレーしている数人がいなかった。それ以外にも、バーレーンとの試合はもちろんだが、アジア勢との戦いはいつも50:50の試合になる。だから(アジア大会で勝ったが)予選初戦のイラン戦は簡単な試合ではないだろう。ほかの試合も、すべて決勝のつもりで戦わないといけないし、すべて勝つつもりでやっていく。そういうメンタル面の準備もできている」
    ―カタールはどうか。 シグルドソン監督「カタールはアジアのすべての国より少し上だと思う。日本はカタールに対しては40:60ぐらいで、今回はカタール開催だから30:70ぐらいでカタールが有利かもしれない。でも勝つチャンスはもちろんある」
    ―そういうタフなトーナメントを勝ち抜くための一番のポイントは? シグルドソン監督「メンタル面だ。ハングリーさやアグレッシブさを長期間キープして、最後の結果が出るまで満足してはいけない。そして、先の試合ではなく初戦を大事にしなければならない。オリンピック予選というものは、タフなもので、私の母国のアイスランドも出場するのにいつも苦労する。どの国にとっても難しいものだ」
    ―今回の選手選考の基準は?
    シグルドソン監督「一番はバランスを見ている。なにかが起きた時、例えばケガ人が出た時のことなどを考えないといけないから。今回の予選ではとくにDF面だ。ナリ(成田幸平/トヨタ紡織九州)がケガ(アジア大会で鼻を負傷)で出られなくなったので、センターDFをどうするのか。笠原(謙哉/ハルズール)、タマ(玉川裕康/ジークスター東京)、吉田(守一/ダンケルク)、山田(信也/車体)、アダム(部井久アダム勇樹/東京)がいるが、そこが一番の心配事。
    ―東江選手(東京)のコンディションが万全とは言えない中で、センタープレーヤーに不安はないか。 シグルドソン監督「センターは心配していない。安平(光佑/ヴァルダル)、可児がいて、アジア大会では吉野(樹/車体)もセンターをやった。泉本もいるし、左利きの選手も使える。ユウト(東江)も100%でなくても経験があって戦術眼も高いからやってくれるはず。そこは心配していない」
    ―アジア大会では登録が16人でケガ人が出たりとやりくりも難しかったと思う。それはいい経験になったのでは。 シグルドソン監督「アジア予選や世界選手権もベンチに入れるのは16人だから、それはあまり関係なかった。もちろんチェンジはできるが(今予選では18人を事前に登録し、その中から試合ごとに16人を選ぶことができる。その18人枠以外からの交代は5回まで)。大事なのは、こういうトーナメントでは最も主力になるのは12~13人の選手で、彼らがつねにいい状態でいられるようにすることが最も大切なことだ」
    ―徳田廉之介(ザブジェ)、吉田、安平の3選手は大会2日前の合流と聞いている。連携面の心配は。 シグルドソン監督「難しい状況ではあるが、(シーズン中の)彼らを呼べたことが一番。これまでにもいっしょにやっているし、早く溶け込んでほしいと思う」
    ―日本のハンドボールファンにメッセージを。 シグルドソン監督「私はとてもポジティブな気持ちでいる。チームはいい状態にあって、今は細かい部分の調整をしている段階。思い出してもらいたいのだが、東京オリンピックでは開幕2日前にユウトがケガをして、いい状態で戦えなかった。それに比べれば、ナリは残念だったが、チームはいい状態で、強くなっていると思う。選手がみんなコンディションを保ち、いい結果を出すために、力を振り絞ってベストを尽くしたい」

    東江雄斗「なんとしてもオリンピック行きを勝ち取りたい」


    匿名で質問やリクエストを送る

    ※登録・ログインなしで利用できます

    記事をサポートする

    記事をサポートする

    感謝・応援の気持ちのチップを送ることができます。 スポーツイベント・ハンドボールの継続運営を支えましょう。

    ※登録・ログインなしで利用できます

    メールアドレスだけでかんたん登録

    • 新着記事を受け取り見逃さない
    • 記事内容をそのままメールで読める
    • メール登録すると会員向け記事の閲覧も可能
    あなたも Medy でニュースレターを投稿してみませんか?あなたも Medy でニュースレターを投稿してみませんか?