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JHLを体験した大学生たちが学生リーグでその経験を還元
4月から新年度が始まり、新たな戦いが幕を開けた大学球界。各地区春季学生リーグが始まり、さっそく加わったばかりの1年生が活躍しているチームも少なくない。彼らに注目が集まるところだが、昨年の全日本インカレが終わったあとから、学生リーグがスタートする今春にかけて日本リーグ(JHL)のチームに身を置いて腕を磨いた選手たちが所属大学に戻り、ひと回りもふた回りも大きくなって躍動しているのも見逃せない。
これまで、大学生がJHLのチームに追加登録されるケースの大半は、新年度からそのチームへと加入することが決まっていて、所属大学の公式戦を終えた4年生。3年生以下がトップリーグで戦うことはまずなかった。
しかし、2020年以降、3年生以下で追加登録される選手が増えていく。大きなきっかけは、20年に新型コロナウイルスの影響で学生の大会がなくなったことだ。
この年、各地区学生リーグ、全日本インカレが中止になり、大学生は活躍の場を失った。そんな中、11月に当時大学3年生だった部井久アダム勇樹(中大。現・ジークスター東京)、中村翼(同)らがジークスター東京と契約を結び、ユニフォームに袖を通してコートに立った。当時の東京はJHL参入初年度で、選手層、とくにバックプレーヤーの層が薄かった。試合をしたい大学生と即戦力の選手がほしいチーム。両者の思惑が合致しての取り組みだった。
コロナ禍が落ち着いてきてもその流れは変わらず、毎シーズン、卒業を控えた4年生に加えて2、3年生がJHLに追加登録され、国内最高峰の舞台で戦うのが珍しくなくなった。
日体大の日本代表候補は2度目のJHLを経験
日体大4年の藤坂尚輝もその1人だ。
大学2、3年時の昨季、今季とJHLを戦った藤坂
藤坂は大学2年時の第47回大会(22-23シーズン)、兄・知輝が所属し、故郷でもある福井県に本拠地を置く北陸電力(現・福井永平寺ブルーサンダー)に追加登録で加入。