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大会最優秀選手は愛知のキャプテンが受賞
この大会の個人賞には「大会最優秀選手」と「有望選手」の2つがあり、大会最優秀選手は、最も活躍した選手に贈られる。「大会最優秀選手」には、愛知のキャプテン佐々木蓮が選ばれた。
〈佐々木蓮・愛知〉
OFではセンター、DFでは中央に入るなど、まさに攻守の要。決勝トーナメントに入ってからもどんどん調子が上がり、1回戦の東京戦で5得点、準決勝の沖縄戦で9得点、群馬との決勝戦は11得点とチームを優勝に導いた。
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大会では大車輪の活躍を見せた佐々木
身長は176cmながら、高い跳躍からパワフルなシュートをゴールの四隅に突き刺すのが佐々木の持ち味。また、視野が広く、味方を活かすアシストも光った。休日もハンドボールの動画を見るほどの熱中ぶりで、高校生や日本男子ユース代表などの映像を見て、プレーの参考にしているそうだ。
ちなみに父の剛さんはトヨタ車体で活躍した元日本リーガー。
有望選手には7人が選ばれる
続いて、将来日本代表へとステップアップできる可能性を秘めた選手に贈られる「有望選手」に選ばれた7人を紹介していこう。
〈吉田晃和・愛知〉
まずは優勝した愛知のゴールを守った吉田晃和だ。今大会最も活躍したGKで、初戦から決勝まで安定感抜群だった。DFとの連携もよく、相手シューターを追い込んだ場面では正確な位置取りから壁を作ってシャットアウト。また、シュートをセーブしたあとのガッツポーズも派手で、最後尾からチームを鼓舞した。
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ビッグセーブを連発した愛知の守護神・吉田
その愛知と決勝を戦った群馬からは、攻撃を指揮したセンターの臼田蒼太と、GKの佐藤葵輝が有望選手に選ばれた。
〈臼田蒼太・群馬〉
臼田は身長178cm。腕のしなりを活かしたシュートが強烈で、OFをコントロールしながら自らもミドルシュートで得点した。ゲームメイクにも長け、さまざまな攻撃展開ができるのも彼の武器だ。相手DFをどう攻めるのが有効なのかをよくわかっている選手。
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群馬OFをリードした臼田
〈佐藤葵輝・群馬〉
184cmの佐藤は、冷静な動きから相手のシュートを見極め、最後まで体勢が崩れないキーピングを披露した。ハイライトは大阪との準決勝。相手が何度もDFを突破してくるが、そのたびに立ちはだかり、失点を防いだ。チームを勢いづけるセーブを連発し、見事に群馬初となる決勝進出を果たした。
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決勝進出に大きく貢献した佐藤
〈小波津和史・沖縄〉
小波津和史は沖縄の左腕エース。がっしりとした体格から放つパワフルなシュートでチームをけん引した。ミドルシュートはもちろんのこと、アウト側へのカットインも力強かった。今大会は全体的に左利きのバックプレーヤーが少なかったこともあり、小波津の存在感はより際立った。
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高い得点力を存分に発揮した小波津
〈櫻田大智・青森〉
念願の大会初勝利を手にした青森からは、エースの櫻田大智が有望選手に選ばれた。滋賀戦で9得点を叩き出すと、2連覇中の東京とのゲームには敗れたものの、10得点で相手を苦しめた。なにより「自分がチームを引っ張る」というエースとしての気概にあふれる姿が印象的だった。
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気持ちの強さが際立っていた櫻田
〈高山飛翼・埼玉〉
昨年3月の春の全国中学生選手権大会で3試合50得点と、驚異的な数字を残した埼玉の点取り屋・高山飛翼。周囲から注目を集めた今大会も2試合で18得点をマークし、有望選手に選出された。184cmの長身から繰り出すロングシュートの迫力は今大会屈指。それに加えて柔軟なプレーもできるのが高山の特徴で、フィジカルがついてくれば、この世代を代表するシューターになれるだろう。
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高山のロングシュートは迫力満点
〈筒井武丸・香川〉
最後に紹介するのは、香川のポスト筒井武丸だ。身長は184cmで今大会に出場したポストの中ではトップクラスの高さを持つ。強さという部分ではまだまだだが、キャッチング能力の高さやボールをもらってからのターンの鋭さなどが光った。DFでは6:0DFの中央に加え、5:1DFのトップに入って俊敏に動いた。
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高いキャッチング能力も目をひいた筒井
明日は女子編をお届けします!
今回はセレクトカップの個人賞に輝いた8選手を紹介しました。彼らがどんな選手なのか少し見えてきたのではないでしょうか。この8選手以外にも多くの中学生が活躍し、大会を盛り上げました。音声配信アプリ「stand.fm」では、大会前の注目選手について配信しています。
また、『スポーツイベント・ハンドボール2024年3月号』(2月20日発売予定)では、表彰選手以外にも大会で輝いた選手たちを取り上げますので、そちらもぜひチェックしてください。
女子の個人賞に輝いた8選手は明日お届けします。